
はいつくばる
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3日目は5時間目の3年国語の授業に絞ります。
こないだ別のクラスでやった「わたしを束ねないで」の詩を扱った授業。 この授業、まとめの時間やったんで、先生は2つの設問を。 一、作者はどんなことを言いたかったのかまとめなさぃ。 二、作者の考えを踏まえて自分の考えをまとめなさぃ。 これに対して、子どもらの反応は、 「どーやってまとめたらええのん?」 あぁー 作者の言いたいことは漠然とはわかるけど、文章にまとめる方法がわからない。 口頭ではなんとなく言えるから、あたしはそれを聞いてキーワードになりそうな言葉を抽出、それらを組み合わせたりして文章にしてみたら?と補助。 「だから」を連発する子もいるし、まったく書き出せへん子も何人かいるし、オチつかん子がほとんど。 それと、中学3年の到達点がどの程度なんかわからんかったから補助も難しく感じました。 あと、詩を読んでもらったらわかるけど、 「私を○○のように△△しないで。私は●●のように生きたい」という型があって、 ○○を束ねられたネギとかコップに入ったぬるい牛乳。反対に●●を稲穂や海やといったものに例えています。 この教材、連ごとに○○と●●が対立してるわけやから、その鮮明なイメージが必要やと思うんですよ。 イメージできて初めて作者の意図する「作品」が見えてくるわけで。(作品とテクスト云々はまた機会があれば整理。) 語句だけ対立させても、表面的にしか読めません。 ある子があたしに「稲穂ってどんなん?」と聞いてくれました。 今更、まとめの段階で、稲穂をイメージできてない! そして、目ぇ閉じさせて、風に揺れる黄金の海原を想像させますとですね、一瞬ナウシカが過ぎった後、今度はやけにリアルなんです。 「稲穂みたぃに生きたいって、でも稲穂も農家のおっちゃんいーひんかったら育たんやん。」確かに。 自由に生きるには周りの人に支えられていることを忘れたらあかんっていうことかな?いい読み方に気付けたね。って言って逃げました。 なんか、稲穂→ナウシカやったり、稲穂→農家のおっちゃんやったり、かなりイメージに差がありました。 やっぱり、映像なり写真なり資料になりそうなものを準備できたらスムーズやろぅなぁと思います。 前々回書いたよぅに、ただ連ごとに子どもに読ませて先生が解説してしまってたんでは深い読み方は難しいと思うし、ある意味抽出された語句だけからイメージするなんて普段本読まん子らは時間かかるんちゃぅかなと思います。 あたしなら、どうする。 本文に入る前に必要な語句をピックアップしてイメージさせる? 忘れへんうちに指導案にしてみたい。 っていうか結局のところ、現場は資料なんか準備できるほど余裕もないのかもしれんね。 担任してたら余計に。 じゃぁそれも踏まえていかに要領よく有効な手を使うか、考えないと。 PR |
COMMENT |
難しいね。
まず生徒に「稲穂」がイメージできていないって…大問題じゃん!導入で、写真や絵などの教材を使うのもひとつの手かもしれんけど、それで「稲穂」のイメージが固執してしまっちゃうのは避けたいなって思った。生きた想像力ってそういうことじゃない気がしてて…普段から、目にしたり触れたりできる自然を生徒に体験的にもっと味わってほしいなぁ。しかも、ちっちゃい時に。
【2008/04/2016:28】||ちえ#289329f926[ EDIT ]
そぅそぅ。
稲穂とはこういうものです!っていう指導はしたくない。 でもきっと生まれてこのかた稲穂を見たことがないって子はおらんと思うのよね。ただ繋がってないだけで。 だから、少しの誘導があればイメージは可能なはずやねん。 あと、「束ねられたネギ」も怪しかったから、 「貴方は今スーパーにいます。野菜売場を歩いています。あ!ネギがありました。そのネギはどんな状態ですか?」って話をしたらすぐにわかってくれたよ(笑) もっと授業の早い段階で自分が入り込めるくらぃのイメージを持たなあかんと思う。 で、自分が思ってるよりもっと丁寧に語句を拾う(特に詩では。)ことで皆が余裕を持ってついてこれる授業を作れるかと。 問題は時間。 フィンランドの読書教育が過ぎりますね。 【2008/04/2016:47】||ban#8d45abffb0[ EDIT ] |
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